かってにシネマれびゅー。 ~「用心棒」~
3か月半放置されていたこのブログ…。
いかん!!こんなことでは!!
というわけで映画レビューでも久々に書きます。
会社のブログに書いているものの移植なんですけれども。
ずっと観なきゃ観なきゃと思っていた黒澤映画に手を付けました!
大学時代に「七人の侍」にトライし、途中で寝てしまってからというもの
黒澤映画=とっつきにくい というイメージが自分のなかにありました。
これを打破すべく今回「用心棒」にチャレンジ!
流浪人の桑畑三十郎(後の椿三十郎)はある日さびれた宿場町にたどり着いた。
そこでは町全体が対局する2つの派閥に分断されており今にも抗争が始まりそうな様相。
そこで三十郎は自分を用心棒として売り込み始める。
対立する二つの勢力の中で三十郎はどう動くのか!?
60年代の白黒時代劇…重たいんだろうなぁ…
と思っていました。
が、まったく心配無用でした。
最近のハリウッド娯楽作品を観るのと同じノリで楽しむことができました。
起承転結のキッチリ効いたストーリーとハッキリした人物描写。
テンポの良いストーリー運びでずっと飽きさせません。
画面の構図も大変勉強になりました。
三十郎が火の見やぐらから町人の争いを見物しているカットなどは
観応え有ります。
三十郎の殺陣まわりにスピード感を出すため、監督は望遠レンズを
好んで使ったそうです。
使用したレンズは最大400mm!! 「ピントを合わすのが大変で…」
という逸話をDVDの特典で見ることができます。
そして三十郎役の三船敏郎。
シブい。かっこいい。
役作りのためのいろいろな仕草が世界中の役者に影響を与えたそうです。
(あの有名な肩をいからす動きとか。)
「次はどうなるんだろう?」とワクワクしながら観れる久々の映画でした。
じゅんじポイント90点
○「用心棒」 監督:黒澤明